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玄関にも上座と下座があるんです。 クライアントの家を訪問した際、取引先を訪問した際には自分の靴は下座に置いて下さい。 「玄関」では下駄箱がある方が下座、下駄箱が無ければ入り口に近い方が下座になります。 「和室」では床の間は神聖な場所なので、旅館に泊まりにいって床の間を荷物置き場にしている方!!!トンデモナイですよ。そこが上座です! とエラソーに言ってるワタクシ。。。修学旅行のとき床の間を荷物置き場にした記憶が。(汗) 床の間が無い場合は入り口に近いほうが下座。 まー大体は「入り口に近い方が下座」なので何となく分かりますね~。 面白いのは「ソファー」 ソファーはたくさんある場合は長いソファーほど上座になります。 その後は何となく分かるのですが、長いソファー→アームソファー→アームレスソファー の順番です。 「こんなちっさなこと誰も見てないよ!」 と思うかもしれませんが、品位の高い方ほどこのようなところをよーく見ているものです。 「品格」とはこのような何気ない行動一つにあらわれるのです、ご注意を。

ツーバイフォーとは住宅工法の名前で日本では「枠組壁工法」とも呼ばれています。 ツーバイフォーの名前の由来は2インチx4インチの木材を主に使う事からそう呼ばれる事になりました。 1インチは25.4mmなので2インチは50.8mm、4インチは101.6mm。 しかしツーバーフォーの材料の大きさは上記のサイズではないのです。 2インチx4インチ通称204材は38mm x 89mmです。 ムムム。。。 正確な204材の寸法はGreen材と呼ばれる製材時の寸法なんです。 JAS規格に従うためで含水率を19%以下にしなければならないため、204材(50.8mm x 101.6mm)を乾燥させ、さらに表面をキレイにカンナ掛けすると38mm x 89mmになると言う仕組み。 ちなみにツーバイで使われる材料の通称SPF材はSPFという木材ではありません。 樹種のグループで取引されるため S スプルース材 P パイン材 F ファー材 のいずれかを指します。 先日某ハウスメーカー設計さん(一級建築士)と打合せをしていた際に「SPF材ってどこの国の木なんですか?と聞かれまして・・・完全にSPFっていう名称の木があると思っていたらしいです。 はあ・・・聞いているこっちがハズカシイ。 それにしてもメートル、尺、インチ、フィートetc・・・単位有り過ぎです!

節分というと2月! そう思っている方が多いと思うのですが 「節分」とは読んで字のごとく「季節を分ける日」のことなので実は年に4回あるのデス。 立春、立夏、立秋、立冬と四季にわたって節分は存在します。 季節の変わり目、つまり節分には邪気が生じると言われておりそれを払うために邪気払いとして豆まきをするのです。 つまり年に4回豆まきをしなくてはならないのですよ~。 そして正確には「魔目まき」デス。(鬼の目に豆をぶつけて魔を滅する) 東洋暦の考え方だと一年の始まりは「立春」なので他の節よりも重みがあります。 それにより立春にあたる節分だけがクローズアップされていると言われています。 また豆もお祓いを行った炒った豆でしたが、まいた豆掃除がめんどくさいわっ! という方々の意見が反映されたのか落花生をまく場合も多いそうです。(落花生の掃除は面倒くさくないのか?) 近くのスーパーに行ったら普通の豆、ピーナッツ、挙げ句子供用と題してあられまであってもうメチャクチャ。 形が出来ていればなんでもいい感じになってますね~。 あられで鬼退治無理でしょっ!

建築の現場、大工さんなんかはよく使う言葉です。 分、尺、寸、間、坪・・・・。 この単位は「尺貫法」と言って日本古来からの単位です。 ぼくは身長170cmですが「身長は5尺7寸です!!」なんて絶対言いませんし。 きっと大工さんにしか通用しないから。 尺貫法をメートル法に置き換えてみると 一分・・・3.03mm 一寸・・・30.3mm 一尺・・・303mm 一間・・・1818mm 3尺は303x3=909で木造在来工法での基本単位となっております。 (分かりにくいので910を使う事が多いです) ヲイヲイ、今は現代なんだよ、使わないよそんな言葉!と言われそうですがそんな事も無いのです。 例えばしゃくとりむしは寸法を測っているような動きをするから「尺取虫」と呼ばれていますし 「一寸先は闇」ということわざも3cm先が真っ暗ということデス!!!???(確かにお先真っ暗・・・。) 鬼退治をした一寸法師の身長は3cm。 この身長で鬼退治したのだから大したものです、っていうか本当に相手になったのか?という個人的な素朴な疑問。 不思議なのはその半端な寸法ですよね? なぜ303・・・・ メートル法と尺貫法の決定的な違いは人体に基づいた寸法であるという事。 「肘から手首までの長さ」とか「手を広げた時の親指から中指までの長さ」とか「歩幅」とかを基準に決められた単位なのです。 303ぴったりじゃないぞ!とかの反論は受け付けません(笑 ちなみにメートル法は地球の大きさを元に決められた単位ですので、尺貫法とはそもそもの考え方が全く違うのです。 そして尺貫法を元に作られている「在来軸組工法」といわれる日本の木構造。 なんとなーく心地よくてなんとなーくしっくりくる、それが尺貫法なのかもしれませんね。

畳の大きさは関西と関東では畳の大きさが違います。 関西での畳の大きさは平安時代の寝殿造からきていると言われており、畳は身分の高い人が座る場所のみに使われていて大きさも950mm x 1900mmありました。 関東での畳の大きさを決めたのは織田信長で、彼が最初に用いた畳のサイズは900mm x 1800mmありました。これは鉄砲から身をを守るために作られたと言われており、なるほど・・・大体人間が入るサイズになっています。 時代劇なんかを見ていると忍者が畳の端を踏んで畳を立てて手裏剣から身を守る!!! なんてシーンも実は織田信長考案の護身術の応用だったりします。 まあ、畳の端をどんなに強く踏んでも立ち上がらないですけどねっ!!! ちょっと話がそれました(汗) それらの理由から、関東、関西でそれぞれ畳の大きさが決まったわけですが、これに柱の寸法を考慮して 関西間1909mm x 954mm 関東間1757mm x 879mm これが畳の寸法の起源となっています。 ちなみにタタミ!は「畳む」が語源です。 現在のように敷きっぱなしではなく、必要ないときは日の当たらないところに立てかけて焼けないようにしていたのです。それほど畳は貴重なものだったのです。

今日はクライアントと話をしていてちょっと気になる言葉が出ました。 「北枕」 北枕で寝ると縁起が悪いと言われているのは死んだ人の頭を北に向けて寝かせる風習があるためです。 ではな何故死んだ人の頭を北側に向けるのかご存知ですか? それはお釈迦様が亡くなられた時に頭を北に向け西を向いて(体の右側を下にした状態で)息を引き取られたからだと言われています。 個人的には縁起が悪い理由には思わないのですが・・・。 最近、「北枕」は地球の磁気、いわゆる地磁力に逆らわない自然な向きになるので血流がスムーズに! なーんて事を聞きますがそんなことは有り得ません。 地球の地磁力、地場の強さが血流に関係するほど強かったとすればそれは大変な事です!!! 地磁場程度では血流速度への影響は観測不可能な極めて小さなレベルにしかなりません。 北枕は健康にイイ!ってメディアで公言される方、ちょっと恥ずかしいですよ。。。 更にいなれば家相上は北枕は「最良」とされていますが、風水に置き換えると、「順」と「逆」が存在しており、玄関の位置によって北枕が良い場合もあれば悪い場合もあるのです。 えええええ! 仏教徒で家相気にするけれど、今話題の風水も取り入れなきゃねっ! そんな人はどこを向いて寝れば良いのやら・・・。 寝るときは自分が好きな向きで寝れば良いのです。 風水、家相も気にしすぎると使いにくい間取りになることも事実。 陽当りがよくて風通しが良い家が一番良いのです。 これに加えて部屋の用途に応じて方位をちょっと気にしてあげれば良いのでは? (あくまで私個人の見解です)

いきなり物騒な事書くなよ! という声が聞こえてきそうですが・・・・。 畳にはいろいろな敷き方があるのですが4畳半の場合縁起の悪い敷き方があるので気をつけなければなりません。 卍型の敷き方は「切腹」が行われた縁起の悪い敷き方なのです。 (左図) 四畳半というのは昔は武士が切腹する際に使用され、真ん中の半分の畳を剥がして使われたという説もあるらしく、また千利休が切腹させられたのも四畳半の茶室であったことなど、由来としてつながりそうなものがありました。 設計では「畳コーナー」とか何かと大活躍な4畳半ですが敷き方一つ間違えれば「切腹の間」になってしまいます!! 4畳半の時の畳の敷き方はとにかく「卍はダメ!」と覚えておきましょう。

窓や襖は必ず右が手前??? 窓や襖は必ず右が前なのを御存知ですか? 普段あまり意識をしないと思いますがちょっと気にして見てみてください。 これは一説には和服からきていると言われています。 和服の場合「右前」に着る のが通常となっていて、その反対に着るのを[左前」といって お亡くなりになられた方の白装束の着方になるため縁起が悪いとされています。 たかが窓ですが侮れませんね。

TASS Associates Architect Studio (タス・アソシエイツ・アーキテクト・スタジオ) と申します。 明日から建築の「なんで?」を中心にブログを始めていきたいと思います。 もちろん質問も大歓迎です。 宜しくお願いします。ブログをまとめてみる >